10月8日念願の済州島訪問が実現し、ホテルのソファーで、金石範(キムソッポム)の「火山島」第1巻を開くことができた。あの事件から数年経てペンを執り、その後20年かけて凄まじい執念と渾身の努力で完成させた全7巻の大作である。読み通せる自信はないが、最初のページはかの地でと思い続けてきた。恐らく富山からのツアー客130余名の誰もあの事件を知らないし、3日間島内を走ったが、ガイドは一言もあの事件に触れることはなく、島には事件の痕跡となるものは何一つ残っていなかった。
10月8日念願の済州島訪問が実現し、ホテルのソファーで、金石範(キムソッポム)の「火山島」第1巻を開くことができた。あの事件から数年経てペンを執り、その後20年かけて凄まじい執念と渾身の努力で完成させた全7巻の大作である。読み通せる自信はないが、最初のページはかの地でと思い続けてきた。恐らく富山からのツアー客130余名の誰もあの事件を知らないし、3日間島内を走ったが、ガイドは一言もあの事件に触れることはなく、島には事件の痕跡となるものは何一つ残っていなかった。